今年のゴールデンウィークは、ヨーロッパでトレイルランニングの強化合宿のような時間を過ごしてきました。
場所の詳細については、今後1日ごとの記録として改めてまとめていく予定ですが、まずは全体の振り返りとして書いておきます。
今回の滞在では、7日間で合計 144.6km 行動しました。
1日平均にすると 20.7km。雨で短めに切り上げた日が1日あり、その日は10kmほどでしたが、それ以外の日は毎日20〜30km前後、山の中を歩いたり走ったりしていました。
いわゆる バックトゥバック練 です。
1日だけ長く動くのではなく、前日の疲労を抱えた状態で、翌日もまた山に入る。朝起きた時点で脚が重い日もあります。登り始めは身体がぎこちない。それでもしばらく動いていると、少しずつ身体が起きてくる。
この感覚を連日繰り返せたことは、今後の100マイルレースに向けてかなり大きな経験になったと思います。
100マイルでは、単純な走力だけでなく、疲労した状態でどれだけ淡々と前に進めるかが問われます。脚が軽い日だけ走れるのでは足りません。眠い、だるい、身体が重い、天気が悪い。それでも動き続ける。今回の滞在では、その練習をかなり自然な形で積むことができました。
もちろん、景色の力も大きかったです。
山に入ると、湖が見え、岩壁が迫り、雲が流れ、眼下には街や村が広がる。日本の山とはまた違うスケール感がありました。走れるところは走り、登りは歩き、景色が良いところでは立ち止まる。トレーニングでありながら、旅でもある。かなり贅沢な時間でした。
そして何より印象的だったのは、ヨーロッパの人たちのアクティブさです。
トレイルを走る人、自転車で峠を登る人、湖畔をランニングする人、空にはパラグライダー。若い人だけでなく、年配の人もごく自然に外へ出て身体を動かしている。
「人生を楽しむ」という感覚が、日常の中に当たり前のように組み込まれているように見えました。
日本にも素晴らしい山やトレイルはたくさんあります。
ただ、山、湖、街、スポーツ、食、余暇がここまで一体になっている場所は、なかなかない気がします。トレイルラン、自転車、ハイキング、パラグライダーが特別なものではなく、生活の延長にある。その空気感がとても心地よかったです。
食もかなり満喫しました。
おいしいパン工房で買ったパン、村のチーズ屋で買ったチーズ。
走るための補給というより、その土地で作られたものを味わう楽しさがありました。山で動き、お腹が空き、パンとチーズを食べる。単純ですが、これ以上ないくらい豊かな時間でした。
今回のゴールデンウィークで得たものは、単なる走行距離だけではありません。
疲労を抱えたまま翌日も動く感覚。
長時間行動を連日続ける身体。
景色や旅を力に変える感覚。
そして、鍛えることと人生を楽しむことは両立できる、という実感。
これは今後の100マイルレースに、きっと生きてくると思います。
詳細なルートや、その日ごとの出来事については、今後1日ずつまとめていく予定です。
まずは全体の記録として、ゴールデンウィークのヨーロッパ強化合宿はかなり充実したものになりました。



