iPhoneの写真整理をしていたら、懐かしい一枚が出てきました。
黒いスープに分厚いチャーシュー、山盛りの白髪ねぎ。秦野にあるラーメン店「なんつッ亭」本店の一杯です。
このラーメンを食べたのは、UTMB2024前のトレーニング期間中でした。
場所は丹沢。大倉(バス停)から三ノ塔を往復するルートを、3往復するという、今思えばなかなか強度の高い練習です。
この大倉⇔三ノ塔の往復は、1本で獲得標高がほぼ1,000mあります。
3往復すると累積で約3,000mD+。UTMBを意識した登り耐性づくりとしては、かなり良い練習だったと思います。
当時の自分は、1往復あたりだいたい2時間半ほど。
3往復でトータル8時間弱というペースでした。精神的にも脚的にも、しっかり削られる内容です。
練習後は、そのまま秦野の湯花楽に走っていき、サウナで汗と疲労を流しました。
そして帰り道に入ったのが、この「なんつッ亭」本店でした。
正直に言えば、理想的な回復食かと聞かれると微妙です。
脂も塩分も多めですし、ウルトラ向けの栄養設計とは言えません。
ただ、三ノ塔を3往復した後の身体には、この“分かりやすく重たい一杯”が、妙にしっくり来たのも事実です。
周囲に選択肢が多いエリアでもありませんし、「今はこれでいい」と思わせてくれる説得力がありました。
店内はひっきりなしにお客さんが入ってきており、このあたりではかなりの人気店なのだと思います。
あとから調べてみると、なんつッ亭は「せい家」に買収されているとのことでした。
だから何だ、という話ではありますが、せい家は自宅の近くにもあるので、勝手に親近感が湧いたのを覚えています。
2024年に無事UTMBを完走してからは、しばらく丹沢には行っていません。
ただ、トル・デ・ジアンを見据えるなら、また戻ってきたい場所でもあります。
大倉から三ノ塔を何往復もする、あの単調で逃げ場のない登り。
あの練習が、確実に自分を作っていた時期がありました。
ラーメン一杯の写真から、そんなことを思い出したのでした。


