UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)に参加するにあたり、ネット接続と電話が重要な要件となりました。UTMBの規則では、電話での連絡が可能であることが必須とされており、そのため電話番号付きのSIMカードが必要でした。今回、私は物理的なSIMカードを選び、ThreeのSIMカードを利用しました。ここではその理由と使用方法について説明します。
なぜThreeのSIMを選んだのか?
UTMBの規則として、「選手がいつでも外部と連絡を取れるようにするために、電話番号付きのサービスを持っていること」が求められています。この規則を満たすため、電話番号が付属しているSIMカードを購入する必要がありました。私の選択肢の中で、ThreeのSIMカードはリーズナブルな価格でこの条件をクリアできるため、最適な選択となりました。
以前、日本でのSIMカードの手配を失念し、スイス国内でSIMカードを買ったのですが(その時はチューリヒ)、スイスのSIMカードはかなりの高額(確か7,000円くらい)だったため、現地でSIMカードを買うのは避けた方が良いです。
アクティベートが必須
ThreeのSIMカードが届いた後、使用する2日前までにアクティベートという事前作業を行う必要があります。このアクティベートは、SIMカードが現地のネットワークで正しく動作するための重要なステップです。指示通りに進めれば難しくはありませんが、作業忘れや、事前に準備をしておく必要があるため、少し手間に感じるかもしれません。
iPhoneの設定:構成プロファイル削除
私はiPhoneを使用しており、ThreeのSIMを有効にするためには、既存の構成プロファイルを削除する必要がありました。キャリアによるかもしれませんが、これをしないと、SIMカードが正しく機能しないことがあります。iPhoneの設定からプロファイルを削除する操作は簡単ですが、注意が必要です。一度削除してしまえば、ThreeのSIMは問題なく利用できました。(構成プロファイルを削除した場合は、帰国後に、再度プロファイルのインストールが必要。)
速度と価格について
ThreeのSIMカードを使ってのデータ通信の速度には、特に不満はありませんでした。UTMBのような大規模イベント中でも、モバイルネットワークは安定しており、電話やデータ通信に問題なく対応できました。さらに、価格も非常にリーズナブルで、他の選択肢と比較してもコストパフォーマンスは良好です。(10GBで1,980円。2024年9月1日以降、このSIMカードはイギリスで最大10GBの高速データ、その他のヨーロッパ諸国で最大6GBに変更になったようです。)
結論
UTMBのようなイベントに参加する際、ThreeのSIMカードは非常に便利な選択肢でした。電話番号付きのサービスが必要というUTMBの規則を満たしつつ、リーズナブルな価格で安定した通信が可能です。唯一の手間は事前のアクティベート作業ですが、それさえ済ませれば後はスムーズに使用できます。
もしUTMBのような海外イベントに参加し、電話やデータ通信が必要な場合には、ThreeのSIMカードをお勧めします。自分は数年後にトルデジアンやアイガー100などヨーロッパのトレランレースに出るかもしれないので、その時はこのThreeをまた使おうと思っています。