UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)は、トレイルランニングの世界で最も象徴的な大会の一つです。その過酷なコースを完走することは、間違いなくランナーにとっての大きな達成です。ですが、参加賞や完走賞といった物質的なものが果たして必要なのか、私はこの点について改めて考えています。
まず、参加賞として配布される「HOKA」のTシャツについて。多くのランナーがこのTシャツを喜んで着用し、UTMBに挑んだ証として大切にしています。しかし、私にとっては、実際にはUTMBに限らず、参加賞Tシャツは不要ではないかと思っています。UTMBを走った経験や挑戦した証は、物としてのTシャツではなく、自分自身の記憶や体験にこそ残るものだと感じるのです。毎年同じようにTシャツが配られることを考えると、その生産や環境負荷も気になります。
次に、完走賞のフリースベストについて。このベストも「FINISHER UTMB」と大きくプリントされており、完走した証として一部のランナーには価値があるでしょう。しかし、これもまた私にとっては必要ないと感じます。完走の証は、外に示すものではなく、自分の内面で感じる達成感が何より大切です。ベストを受け取らなくても、UTMBを走り抜いた誇りはしっかりと自分の中に刻まれています。
また、完走メダルが廃止されたことも、この方向性を支持する要因です。UTMBは環境保護を重視し、無駄なリソースを使わない姿勢を示しています。この姿勢に共感し、私もメダルやベストといった物質的な報酬を求める必要性を感じなくなりました。レースの経験そのものが最も貴重なものであり、物として残さなくても、その価値は変わりません。
結論として、UTMBの参加賞や完走賞は、もちろん受け取ると嬉しいものですが、それ以上に大切なのは自分の内面的な達成感と誇りです。環境への配慮を考えると、Tシャツやベストも不要なものとして見直すべき時期に来ているかもしれません。
物質的なものに依存せず、ランナー自身の挑戦とその結果を讃えることが、真に価値あることだと思っています。






