ニュージーランド、クイーンズタウンに年末訪れ、トレイルランニング、トレッキングを楽しむ機会がありました。その経験を元に、クイーンズタウンがトレランの練習場所としてどうなのかを紹介します。
クイーンズタウンの気候:ランナーに最適
クイーンズタウンの夏は、日本のような蒸し暑さとは無縁です。また、最高気温は20度前後で非常に過ごしやすく、湿度も低いので、走るには最適なコンディション。ただし、朝晩は冷え込むため、軽めのジャケットが必要になることもあります。また、夜が長く、21時半ごろまで明るいのも特筆すべきポイント。ゆっくりスタートしても十分な時間が確保できるため、練習の幅が広がります。
注意点としては、直射日光の強さ。強い紫外線が肌に直接降り注ぐため、日焼け止めやサングラスは必須アイテムです。また、サンドフライ(sandfly)という小さなハエに噛まれるとかなり痒いため、対策が必要です。
トレイルのバリエーション:多彩なサーフェス
クイーンズタウン周辺のトレイルは、場所によって様々な表情を見せます。湖畔沿いや山間の広いトレイルは比較的走りやすく、一定のリズムで進めます。一方、倒木や木の根が多い森の中のトレイルでは、走れないのでほとんど歩きになります。実際、そうした場所では1km進むのに25分近くかかることがありました。
事前にグーグルマップの衛星写真などでコースを確認することをおすすめします。特に森の中のルートは走れない場合が多いので、注意が必要です。コースマップの想定タイムも参考になります。距離に比べてコースタイムが長いルートは走れないコースが多いです。
↓Ben Lomondからの眺め
アクセスと宿泊事情
クイーンズタウンには様々なトレイルがありますが、トレイルヘッドまでは車があった方が便利です。レンタカーを使えば、広範囲のトレイルにアクセス可能です。クイーンズタウン中心部に宿泊して車を使わず近場のトレイルを走る選択肢もありますが、市内の宿泊料金はかなり高め。1泊3万円以上が普通で、予算には余裕を持つ必要があります。
ただ、クイーンズタウン市内から歩いていける距離にも湖畔のトレイルなどが無数にあり、これらは比較的気軽に利用可能です。滞在スタイルに合わせた計画が必要です。
おすすめトレイル
いくつかのトレイルを試してみた中で、特に印象に残ったのは以下のコースです:
- ルートバーントラック:ニュージーランドを代表するトレイルで、絶景とともに走ることができます。詳細は別の記事で触れますが、初心者から中級者まで楽しめるコースです。
- Ben Lomond track:クイーンズタウン中心部から歩いて行ける、標高1,748メートルの山に続くトレイル。山頂からの眺めは格別です。
- Moke湖周辺:走りやすいトレイルが湖を囲み、静かな自然の中でリフレッシュできます。
まとめ
クイーンズタウンは、気候やトレイルの多様性から見てもトレランの練習場所として理想的です。ただし、宿泊費の高さなどの課題もあるため、お財布との相談が必要です。
次回は、ルートバーントラックなど、個別のルートの詳細を掘り下げて紹介します。クイーンズタウンの魅力を発信できればと思います。