UTMB2024: Les Houches (U1)からSaint-Gervais(U2)へ

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Les Houchesを出発し、最初の本格的な登りが始まった。幸いにも、この区間は2年前に事前に試走(下見)していたため、登りの感覚やリズムは脚に記憶されていた。道の状況は予想通りで、登りでは無理をせずにペースを落として進む。まだレース序盤ということもあり、体力は十分に残っていたが、ここで無駄にエネルギーを使わないよう慎重に進めることが重要だった。

登りが始まってしばらくすると、思わぬところで渋滞が発生する。レースの序盤はランナーの数が多く、道幅が狭い場所ではどうしても詰まることがある。
3分ほどの停滞だったが、焦らずに自分のリズムを取り戻すことに努める。焦ってペースを乱すことは後々に響く。こういった小さな遅れはUTMBの長いレースの中では織り込み済みだ。

登りが進むにつれて、徐々に日が沈み始め、夕日の柔らかい光が山々を照らし出す。山頂近くに到達した頃、目の前には壮大なアルプスの姿が広がり、空はオレンジや紫に染まっていた。息を整えながら、この瞬間の美しさに一瞬だけ心を奪われたが、ここで気を緩めるわけにはいかない。予定よりも若干遅れが出ていたが、焦らずにレースを進めることが何より重要だった。

登り切ると、次は下りに差し掛かる。ここからは事前に試走していなかった区間であり、思っていた以上に急な下りに驚かされた。足場は安定しているが、序盤は急な箇所が多く、ペースを上げすぎると危険だと感じたため、ここでも慎重にペースを調整しながら進むことにした。慣れない斜面では、体力よりも集中力が試される場面が続く。試走していないとはいえ、焦らず自分のペースを守ることで、怪我やトラブルを避けることができた。

下りに差し掛かったところで、ヘッドランプを点灯。まだ空にはわずかな光が残っており、夜の闇が完全に訪れるまでの時間を利用して距離を稼いだ。ペースこそ予定通りとはいかなかったが、無理をして急ぐよりも、安定したリズムを保つことを優先した結果、Saint-Gervaisには予定から少し遅れての到着となった。

Saint-Gervais(U2)に到着:短い休息と再スタート

Saint-Gervaisに到着すると、夜遅くにも関わらず予想以上に多くの観客が応援しており、その熱気に包まれた。ウェーブをしてくれる人、名前を呼んで応援してくれる人。街の雰囲気はランナーを歓迎するもので、カウベルの音と歓声が途切れることはない。これまでの疲れを一瞬忘れさせてくれるような活気が溢れていたが、ここでの休憩は短く済ませるつもりだった。

エイドステーションでは、クラッカーを数枚手に取り、水分を補給した。胃に負担をかけない程度の軽い補給で済ませ、すぐに次のセクションに向けて出発した。この時点で体力的にはまだ余裕があるものの、長い夜がこれから待っていることを考えると、無理をせずに進むことが肝心だ。予定からの遅れを取り戻すよりも、着実にペースを守りながら進むことが、次のセクションに向けての最良の選択だった。

Saint-Gervaisを後にし、長い夜の旅が続く。


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