トレイルランニングをする際、特に登りのセクションにおいては、事前にタイムを予測し、適切なペースを設定することが非常に重要です。
特にレースでは、途中で疲労によるペースダウンを防ぎ、タイムカットに引っかからないようにするために、細かなタイム予測とその実行が完走のカギとなります。
■タイム予測の重要性
感覚だけで走っていると、途中で予期せぬ疲労が蓄積し、予定していたペースを維持することが難しくなります。最悪の場合、これがタイムカットにつながり、レースを完走できなくなるリスクもあります。そのため、登りのセクションでは特に、明確なタイム予測が必要です。
■「100m10分の法則」とは
私自身の経験から言うと、登りにおいては「100mの標高を上るのに10分」という目安を設定しています。もちろん、このペースは個人差があるため、すべての人に当てはまるわけではありません。しかし、この目安を軸にして、自分に合ったペースを設定し、タイム予測を行うことは、レースでのパフォーマンス向上に非常に役立ちます。ただ、途中に平坦セクションが入ったり下りが入るとこの法則は当てはまらないので注意。
■タイム予測の調整
もちろん、レースの後半になると疲労が蓄積し、同じペースで登るのは難しくなります。したがって、後半のセクションでは、実際のタイムが予測よりも遅くなることを見越して、少し余裕を持たせたタイム設定を行うことが重要です。こうした調整が、最後まで安定したペースを維持し、タイムカットを回避するためのポイントです。特に100マイルにおいてはこれは非常に重要です。貯金は借金と言われる所以です。
■まとめ
「100m10分の法則」は、トレイルランニングにおける登りのタイム予測を簡便に行うための有効だと個人的には思います。自分に最適なペースを見つけ、この法則を活用してレース全体のペース計画を立てることで、より確実に完走を目指すことができます。ぜひ、自分の走力に合ったペース設定を見つけ、レースでの成功に繋げてください。
トレランを楽しむためには、こうした戦略的なアプローチが重要です。100マイルレベルのレースにおいては、練習量というよりも、事前の計画と、その計画に基づいた実行が非常に重要です。
レースに挑む際は、しっかりとしたタイム予測とペース管理を行い、自信を持ってスタートラインに立ちましょう。というのを自分でも肝に銘じてUTMB走ってきます。
