トレイルランニングと身体の変化:InBodyデータが語る5年間の軌跡

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トレイルランニングを始めた2019年、そしてUTMBを完走した5年後の2024年。その間、私の体組成にどのような変化があったのかを振り返るために、InBody検査を受けました。結果は驚くべきものでした。体脂肪率はほとんど変わらないものの、体重が減少し、その結果、筋肉量も減っていることが分かったのです。この記事では、その詳細な分析と、トレイルランナーとしての成長を考察します。


2019年と2024年の体組成データ比較

まず、体組成データを比較してみます。

体重 (kg) 筋肉量 (kg) 体脂肪率 (%)
2019年 71.2 60.1 10.5
2024年 67.8 57.3 10.4

このデータからわかるのは以下の3点です:

  1. 体重が減少:2019年の71.2kgから67.8kgへ約3.4kgの減少。
  2. 筋肉量の減少:60.1kgから57.3kgへ、約2.8kgの筋肉が失われている。
  3. 体脂肪率の変化なし:10.5%から10.4%と、ほぼ変わらない。

驚くべきことに、筋肉量が減少しているにも関わらず、トレイルランナーとしてのパフォーマンスは大きく向上しています。100マイルのウルトラトレイルレースを完走できるようになっているのです。この事実は、筋肉量が必ずしも長距離レースでの成功に必要不可欠ではないことを示唆しているのかもしれません。


筋肉量の減少とトレイルランニングの関係

筋肉量が減少していることに気づいた時、私自身は正直驚愕しました。5年間、トレイルランニングに情熱を注ぎ、山を駆け回る日々を過ごしてきました。それでも筋肉量が減っているという事実は、自分のトレーニング方法や体の使い方を考え直すきっかけになりました。

しかし、ここで重要なのは、筋肉量が減ったとしても、身体が「100マイルを走れる」状態に適応していることです。これには以下の要因が関係していると考えられます:

  1. 効率的な身体の使い方
    トレイルランニングは筋肉の「量」よりも、筋肉を「効率よく使うスキル」が求められます。上り坂や下り坂で筋肉の負荷を分散し、持久力を優先する動きが身についた結果、筋肉量の減少がパフォーマンスに影響を与えなかったのではないかと推測します。
  2. マッスルメモリーの影響
    過去に作られた筋肉が「マッスルメモリー」として保持され、減少した筋肉量でも高いパフォーマンスを発揮できた可能性があります。筋肉そのものよりも、神経系の適応や動きの効率がトレイルランニングの成功に寄与しているのかもしれません。
  3. 持久力の重要性
    トレイルランニングでは、瞬発力や筋力ではなく、有酸素能力や耐久性が重要な要素となります。このため、筋肉量の減少は必ずしもパフォーマンスの低下を意味しないことが示唆されます。

トレイルランナーとして学んだこと

この5年間の取り組みを通して、いくつかの重要な気づきがありました。

  • 体重管理の重要性
    トレイルランニングでは、軽量化がパフォーマンス向上に繋がることがあります。体脂肪率を維持しつつ体重を減少させたことで、特に長距離では負担が軽減されたと考えられます。
  • 筋肉量の減少は必ずしもネガティブではない
    筋肉量の減少は、当初はパフォーマンス低下の要因と思っていましたが、実際にはそうではありませんでした。むしろ、適応力や効率的な動きが鍵となります。
  • トレイルランニングの本質は筋肉ではなく心と技術
    この5年間で100マイルを走れるようになったことは、筋肉量だけでなく、精神力や技術、そして効率的な身体の使い方がどれほど重要であるかを実感させてくれました。

今後の目標と課題

これからもトレイルランニングを続けていく中で、以下のことを意識していきたいと考えています:

  1. 筋力トレーニングを取り入れ、必要最低限の筋肉量を維持すること。
  2. トレイルランニング特有の技術をさらに磨き、エネルギー効率を高めること。
  3. データを定期的に確認し、体組成の変化を把握してパフォーマンスの向上に繋げること。

結論

5年間のトレイルランニングで筋肉量が減少したことは、当初は驚きでしたが、それが必ずしもパフォーマンスに悪影響を与えるわけではないことを学びました。筋肉の「量」ではなく、「質」や効率性が重要であるという新たな視点を得ることができたのは、大きな収穫です。これからもInBodyを活用し、自分の身体と向き合いながらトレイルランニングに挑戦していきたいと思います。


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